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問題 パーソナリティ障害の病因と治療について誤っているのはどれか。

1. パーソナリティ障害の発病には遺伝的要因が関与している。
2. 回避性パーソナリティ障害の不安にはSSRIが有効とされる。
3. 境界性パーソナリティ障害には弁証法的行動療法が用いられる。
4. パーソナリティ障害患者にみられる秩序を乱した行動はすべて許容する。
5. 反社会性パーソナリティ障害の発症には劣悪な養育環境が関与している。

2023年第4回 問題96 午前 精神障害と臨床医学

解答と解説

正答:4
(リハドリルユーザー正答率:72%)

 1.パーソナリティ障害の発病には、遺伝的要因や生物学的要因が関与しているとされる。
 2.回避性パーソナリティ障害の不安や抑制には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が有効とされる。
 3.境界性パーソナリティ障害患者に対しては、弁証法的行動療法が用いられることがある。弁証法的行動療法は、適応的な行動を増やし、不適応な行動を減らすことによって問題行動の解決を目指すものである。
 4.パーソナリティ障害に対する治療では、治療構造を明確にすることが重要である。治療者にもできること、できないことがあること、受容できること、できないことがあることをはっきりさせ、受容すべきでないことに対しては注意をする。
 5.反社会性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティ障害は、発達期の虐待や貧困、施設での生育など、劣悪な養育環境が発生要因として関与していると考えられている。

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