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解説と解答はここでチェックしてくださいね(次週には削除します)。さて今週の問題です。

問題 Alzheimer病でみられないのはどれか。

1.大脳の全体的な萎縮がみられる。
2.前駆期から人格崩壊がみられる。
3.末期には歩行困難となる。
4.適切な判断行動ができなくなる。
5.発症初期には記銘力障害がみられる。

2022年第1回 問題94 午前 老年期障害と臨床医学

解答と解説

正答:2
(リハドリルユーザー正答率:65%)

1. Alzheimer 病は大脳皮質にびまん性に出現するアミロイド沈着などを病理所見とし、前頭葉、頭頂葉、海馬などの大脳の全体的な萎縮がみられる。
2. 前駆期には軽度の記銘力障害や疲労感などの気力の低下がみられるが、この症状だけではAlzheimer 病とは診断できない。Alzheimer 病での人格変化は軽度であるとされているが、Pick(ピック)病では初期から高度な人格変化がみられるため誤りである。
3. 末期には言語機能は崩壊し、さらに運動機能も障害され歩行困難となる。その後、寝たきりへと経過をたどる。
4. Alzheimer 病は、辺縁系障害により経験や記憶との照合作業が十分にできなくなることによって適切な判断行動ができなくなる。
5. 発症初期には記銘力障害が目立つようになり、古い記憶よりも新しい記憶の保持が困難となる。この時期には日常生活上での支障も認められるようになり、複雑な行動課題への適応ができなくなる。

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