2016年10月17日より2017年1月16日まで配信した「今週のカコモン」。
こちらでは、全13回の問題と解答・解説を全て掲載しています。

問題1 長管骨で正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.骨端成長板で長軸よりも短軸方向に成長する。
 2.骨端の関節面は線維軟骨で覆われている。
 3.骨幹では海綿骨の占める割合が大きい。
 4.骨髄は造血作用のある細網組織である。
 5.骨膜には神経が存在する。

第44回(2009年) 問題2 解剖学(筋・骨格・神経系)

解答と解説

正答:4, 5
(リハドリルユーザー正答率:77%)

 1.骨の骨端成長板は、長軸方向に成長、骨膜は骨の太さに関与する。
 2.関節面は関節軟骨であり、硝子軟骨である。
 3.骨幹部では、緻密質が厚く、海綿質は薄い。骨端部は海綿質が厚く、緻密質が非常に薄い。
 4.骨髄には造血機能がある。
 5.骨膜は神経、血管に富む。

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問題2 呼吸器の構造について正しいのはどれか。

 1.肺は左右とも3葉からなる。
 2.肺胸膜は胸壁の内表面を覆う。
 3.気管は第1胸椎の高さで左右の主気管支に分かれる。
 4.気管・気管支には多数のリンパ節が存在する。
 5.主気管支からの分枝は左右対称である。

第38回(2003年) 問題2 解剖学(その他)

解答と解説

正答:4
(リハドリルユーザー正答率:77%)

 1.右肺は三肺葉、左肺は二肺葉からなる。
 2.肺を覆う漿膜を胸膜といい、肺の表面を直接覆う臓側胸膜(肺胸膜)と胸壁の内表面を覆う壁側胸膜がある。
 3.気管は第4~6胸椎の高さで左右に分かれる。
 4.気管支にはリンパ節(気管支肺リンパ節・上および下気管気管支リンパ節・気管リンパ節)が多数存在する。
 5.左右の気管支を比べると右気管支が太く、短く、傾斜が急である(誤嚥の危険がある)。

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問題3 筋におけるタイプⅡb線維と比べたタイプⅠ線維の特徴はどれか。2つ選べ。

 1.持久力のある筋肉において比率が高い。
 2.周囲組織の毛細血管が密である。
 3.ヒラメ筋において比率が低い。
 4.ミオグロビン量が少ない。
 5.ミトコンドリアが少ない。

第49回(2014年) 問題61 生理学(筋・感覚・神経系)

解答と解説

正答:1, 2
(リハドリルユーザー正答率:77%)

 筋線維は組織学的にタイプⅠ線維、タイプⅡa線維、タイプⅡb線維の3型に分類されている。タイプⅠ線維(赤筋)は好気的にエネルギーを得ており、収縮は遅いが疲労しにくいのが特徴である。ミトコンドリアに富んでおり、周囲組織の毛細血管が密である。また、ミオグロビン量が多い。タイプⅡb線維(白筋)は嫌気的にエネルギーを摂取し、早く収縮できるが疲労しやすい特徴である。タイプⅡa線維はちょうど中間の特徴を持っている。
 ヒトでは、タイプⅠ、タイプⅡb線維の両方の筋線維が1つの筋に混在し、筋によりその比率が異なっている。腓腹筋においてはⅡb線維の比率が多く、ヒラメ筋においてはⅠ線維の比率が多いとされている。

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問題4 心拍出量を決定する因子でないのはどれか。

 1.心拍数
 2.静脈還流量
 3.冠動脈圧
 4.心室弛緩の程度
 5.左室収縮終期容量

第40回(2005年) 問題21 生理学(呼吸・循環系)

解答と解説

正答:3
(リハドリルユーザー正答率:76%)

心拍出量は心拍数と1回心拍出量の積によって求めることができる。心収縮の大きさは心臓への血液流入量で決まり、心筋の収縮力は、拡張期の心室の血液充満に対する負荷である前負荷と、心室から血液を駆出するときにかかる負荷である後負荷に依存する。前負荷の増強により拍出量は増加するが、後負荷の増強では心拍出量は減少する。冠動脈圧は、心臓への血液供給に関与し、心拍出量には直接な関与は少ない。

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問題5 排便機構で正しいのはどれか。

 1.排便中枢は第10~12胸髄に存在する。
 2.排便反射では外肛門括約筋が収縮する。
 3.下行結腸に便が貯留すると便意を生じる。
 4.胃大腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。
 5.副交感神経系は消化管運動に抑制的に作用する。

第48回(2013年) 問題67 生理学(消化・吸収・排泄系)

解答と解説

正答:4
(リハドリルユーザー正答率:81%)

 1.排便中枢はS2~S4の仙髄に存在する。
 2.排便反射の遠心路は副交感神経(骨盤内蔵神経)で内肛門括約筋を弛緩させる。さらに陰部神経の活動を反射的に抑制することで、外肛門括約筋も弛緩させ、排便へと至る。
 3.便が直腸まで入り、直腸内壁が便により伸張されると直腸壁に分布する骨盤神経を介して刺激が仙髄の排便中枢、そして大脳まで伝わり便意を生じる。
 4.胃大腸反射により結腸の蠕動運動が亢進し、便が直腸に運ばれる。
 5.副交感神経は消化管運動を促進させる。副交感神経はエネルギーを蓄積する方向へ作用する。

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問題6 肝臓の機能でないのはどれか。

 1.レニンの分泌
 2.蛋白質の合成
 3.ビタミンの貯蔵
 4.アルブミンの生成
 5.グリコーゲンの合成

第45回(2010年) 問題66 生理学(その他)

解答と解説

正答:1
(リハドリルユーザー正答率:76%)

 肝臓の機能には、胆汁の分泌、グリコーゲンの合成、貯蔵、分解、タンパク質の合成、不要なアミノ酸の分解、尿素の合成、解毒作用、赤血球の破壊、血液貯蔵、中性脂肪の合成などがある。
 1.レニンの分泌は腎臓の機能であり、作用は血圧の上昇である。
 2.アミノ酸から各種蛋白質の合成を行う。
 3.ビタミンAの約80%は肝臓で貯蔵されている。ビタミンDやEは脂肪に貯蔵される。
 4.アルブミンの生成以外にも、プロトロンビンなどの血液凝固因子の生成や、血液凝固を阻止するヘパリンなどの産生も行う。
 5.新しく吸収された栄養素のうち過剰な単糖類を、貯蔵可能なグリコーゲンや脂肪に変える。

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問題7 歩行について正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.重心点の高さは立脚中期に最大となる。
 2.歩行速度は重複歩時間に比例する。
 3.両脚支持期は1歩行周期に1回ある。
 4.歩行率は一般に男性が女性よりも高い。
 5.エネルギー効率は快適歩行速度で最もよい。

第43回(2008年) 問題47 運動学

解答と解説

正答:1, 5
(リハドリルユーザー正答率:79%)

 1.重心の上下移動では、両脚支持期が最も低く、立脚中期が最も高い。
 2.歩行速度は歩行率と歩幅の積で求められる。よって、歩行速度は、歩幅、歩行率に比例する。重複歩時間とは反比例する。
 3.両脚支持期は1歩行周期中に2回ある。1回が歩行周期の10%に当たる。
 4.歩行率は女性のほうが高い。歩幅は女性のほうが短い。
 5.エネルギー効率は快適速度で最もよい。すなわち、酸素摂取量およびエネルギー消費量は最も低い。

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問題8 病態と薬物療法の組合せで正しいのはどれか。

 1.肩手症候群 ― 免疫グロブリン製剤
 2.視床痛 ― A型ボツリヌス毒素製剤
 3.症候性てんかん ― 抗血小板薬
 4.深部静脈血栓症 ― 抗凝固薬
 5.夜間せん妄 ― 睡眠導入薬

第49回(2014年) 問題82 臨床医学総論(病理学)

解答と解説

正答:4
(リハドリルユーザー正答率:81%)

 1.肩手症候群での薬物治療では鎮静剤や副腎皮質ステロイドホルモンを内服する。免疫グロブリン製剤はウィルス感染や細菌感染時や特発性血小板減少性紫斑病などの自己免疫疾患に適応される。
 2.視床痛での薬物治療ではノルアドレナリンや塩酸マプロチリンが主に使用されている。A型ボツリヌス毒素製剤は、上肢・下肢痙縮および小児脳性麻痺患者の下肢痙縮、眼瞼・片側顔面痙攣、痙性斜頸に対して使用されている。
 3.症候性てんかんでの薬物治療では抗てんかん薬であるカルバマゼピンやフェニトインが使用される。抗血小板薬は一過性脳虚血発作や脳梗塞、心筋梗塞、慢性動脈閉塞症などに広く適応される。
 4.深部静脈血栓症での薬物治療は、抗凝固剤と血栓溶解薬が使用される。
 5.夜間せん妄での治療薬は抗不安薬を使用し、睡眠導入薬は睡眠障害で適応される。

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問題9 患者が治療者に不満を抱き、沈黙を続けているときの防衛機制はどれか。

 1.抑 圧
 2.否 認
 3.解 離
 4.行動化
 5.反動形成

第45回(2010年) 問題79 臨床心理学

解答と解説

正答:4
(リハドリルユーザー正答率:78%)

 1.抑圧は、意識に受け入れがたい概念や記憶を無意識的に抑える。
 2.否認は、容認したくない欲求、現実を実際に存在しなかったと考え、ふるまうこと。
 3.解離は、通常は統合されている機能(自己同一性)の細分化である。
 4.行動化とは内省や気持ちではなく、衝動の直接的な表現である。結果や意味を考えず衝動のままに行動する。
 5.反動形成は、欲求の遂行が危機を招くとき、これと反対の行動をとること。

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問題10 骨粗鬆症の成因で誤っているのはどれか。

 1.閉経
 2.慢性腎不全
 3.男性ホルモンの投与
 4.過度のアルコール摂取
 5.副腎皮質ホルモンの投与

第43回(2008年) 問題80 骨関節障害と臨床医学

解答と解説

正答:3
(リハドリルユーザー正答率:81%)

 骨粗鬆症は、加齢や性ホルモンによる原発性と、薬剤や栄養による続発性に大別される。割合は、原発性がほとんどで、男女比では女性に多い。治療は、食事、運動、日光浴である。
 1.閉経は原発性に含まれる代表的な成因である。
 2.腎機能の低下によって生じるビタミンDの産生低下も骨粗鬆症の成因である。
 3.男性ホルモン(テストステロン)は骨形成に関与する。
 4.アルコール摂取は食事における危険因子とされている。
 5.副腎皮質ホルモン(ステロイド)の長期投与は薬剤性骨粗鬆症の成因である。

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問題11 筋萎縮性側索硬化症で適切なのはどれか。

 1.筋の圧痛
 2.筋線維束攣縮の存在
 3.近位筋優位の筋萎縮
 4.筋電図の低振幅電位
 5.筋生検上、顕著な壊死線維の存在

第42回(2007年) 問題84 神経・筋系の障害と臨床医学

解答と解説

正答:2
(リハドリルユーザー正答率:76%)

 筋萎縮性側索硬化症の症状は末梢からの筋麻痺、線維束攣縮、腱反射亢進、病的反射出現、球麻痺である。陰性4徴候は、膀胱直腸障害、感覚障害、褥瘡、眼球運動障害である。
 1.筋の圧痛は、線維筋痛症などでみられる。
 3.上肢の遠位筋の萎縮が顕著である。
 4.針筋電図にて高振幅電位、多相性電位がみられる。
 5.筋生検上、典型的な神経原性萎縮所見がみられる。

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問題12 脈管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。

 1.Buerger病 ― 喫 煙
 2.下腿静脈瘤 ― 妊 娠
 3.解離性大動脈瘤 ― アテローム硬化
 4.深部静脈血栓症 ― 長期臥床
 5.結節性多発動脈炎 ― 溶連菌感染症

第48回(2013年) 問題91 内部障害と臨床医学

解答と解説

正答:5
(リハドリルユーザー正答率:76%)

 1.Buerger病は四肢小動脈が血栓により閉塞され、四肢末梢に難治性の阻血性変化(しびれ感、冷感、チアノーゼ)を起こして、指・足指の壊死をきたす慢性動脈閉塞性疾患。喫煙者に多い。
 2.下腿静脈瘤は下肢の静脈が拡張し血液が滞る疾患。妊娠中の血液量の増加と骨盤静脈の圧迫により下腿静脈瘤をきたすことがある。
 3.解離性大動脈瘤とは内膜・中膜・外膜の三層構造である大動脈壁が動脈走行にそって二層に剥がれる疾患。アテローム硬化とは動脈の内膜に脂肪沈着が不規則に分布する動脈硬化症で、解離性大動脈瘤を生じる。
 4.長期臥床やギプス固定により下肢の深部を走行する静脈に血栓ができる疾患である。
 5.結節性多発動脈炎は、全身の中・小動脈に全層炎の形で生じる壊死性血管炎。自己免疫疾患の一つである。発熱、体重減少、関節、神経、心臓、肺、腎臓、消化器、皮膚などの障害で多様な症状を呈する。

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問題13 見捨てられ不安を特徴とするのはどれか。

 1.演技性パーソナリティ障害
 2.境界性パーソナリティ障害
 3.強迫性パーソナリティ障害
 4.非社会性パーソナリティ障害
 5.統合失調質パーソナリティ障害

第48回(2013年) 問題99 精神障害と臨床医学

解答と解説

正答:2
(リハドリルユーザー正答率:77%)

 1.演技性パーソナリティ障害では、役者の演技のような行動をし、その結果自分が注目の的とならなければ不快になったり、大きなストレスとなり自己破壊的な行動をとったりする。
 2.境界性パーソナリティ障害は、不安定な自己、感情・思考の不安定、衝撃的な自己破壊行為などを特徴とする。見捨てられるのではないかと不安になったり、気分による感情不安、両極端な感情に揺れ動くなどがみられる。
 3.強迫性パーソナリティ障害は完璧主義傾向が強くなりすぎて起こる。現実への適応能力が低下し不安となってしまう。
 4.非社会性パーソナリティ障害では他者の権利や感情を無視する傾向が見られる。モラルの欠如、不誠実、犯罪などの問題を起こしやすい傾向にある。
 5.統合失調質パーソナリティ障害は他者との関わりを望まず、非現実的な考えや知覚に支配されている。幻覚や妄想といった陽性症状は認められないが知覚や思考が過剰な傾向にある。

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