第51回の新出キーワード数

 表2のように、第51回のキーワード数は基礎920個で10年間の平均817個より103個多かったことがわかりました。同様に、PTは41個、OTは152個多かったことがわかりました。このうち、基礎で過去10年間に出てきていないキーワードは245個(27%)でした。PTは317個(35%)、OTは306個(43%)でした。もちろん、この中には過去10年間に出ていないものの、類似用語もありましたし、10年以上前には出題されていたキーワードもありました。ただ、第51回の受験生が過去10年間の問題にあるキーワードを説明できる、または想起できる状態まで記憶できても、第51回は過去の問題からはあまり見たことのないキーワードで構成されていた印象だったでしょう。

 また、大変興味深いことに、第41回から第45回までの5年間と、第46回から第50回までの5年間のキーワード数を比較してみますと、PT・OTともに統計学的有意に直近の5年間のキーワード数が多いことがわかりました。基礎問題のキーワード数は5年分の比較で差はありませんでした。過去20年間の視野で見ますと、OTのキーワード数は第40回までと比べて第41回から第50回までは減少傾向でしたが、最近は増加傾向にあります(図2)。これらの背景にはPT・OTの職域拡大や学術的伸展を反映したことが考えられます。

 とはいえ、多くは過去問と同じキーワードで構成された選択問題ですから過去の問題をよく理解していれば困難なことは少なくなります。つまり、過去問から受験勉強をすることはキーワードの知識量として合理的だといえます。そのほうが受験生にとって初見のキーワードであってもメタ・ヒューリスティックに正解を導くことができる確率も高まるでしょう。ただし、キーワード分析から言えることは、過去問だけから学べることは80%ですから、その他にも成書や学術雑誌から専門用語を読み取ることが受験勉強を補完していくということでしょう。

国家試験問題キーワード数の推移

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