J Neurophysio
J Neurophysio 95: 2380-2390, 2006
Musculoskeletal Plasticity After Acute Spinal Cord Injury: Effects of Long-Term Neuromuscular Electrical Stimulation Training
Shields RK, Dudley-Javoroski S
脊髄損傷直後の骨格筋の可塑性:長期神経筋電気刺激の効果
麻痺肢を生理学的に元のまま維持することは、将来の治癒が望める脊髄損傷(SCI)患者にとっては重要であろう。脊髄損傷後の重篤な骨格筋の衰えを防ぐことを目的とした長期にわたる治療は過去になされたことがない。本研究の目的は、長期の神経筋電気刺激プログラムが底屈筋の生理学的機能(ピークトルク、疲労指標、トルク-時間式、収縮速度)の維持に役立つかを調べることである。さらに、末端脛骨柱の骨密度(BMD)に影響を与えるかどうかを調べた。
対象者は片側ヒラメ筋電気刺激練習を受傷後6週で開始し、練習を行った側の肢と行わない側の肢を比べた。2年間の練習プログラムの平均達成度は83%であった。脛骨に与えられた平均圧量は体重の1~1.5倍と考えられた。練習プロトコールにより、練習肢と非練習肢に有意な差が見られた(トルク:+24%、トルク-時間式:+27%、疲労指標:+50%、トルク上昇時間:+45%、収縮間連携:+15%)。これら両肢の差は、反復刺激プロトコールの終了時(125プロトコル)にさらに大きかった。末梢定量CTによると、練習肢の末端脛骨柱のBMDは非練習肢より31%高かった。本研究の治療は、SCI後通常起こる有害な筋骨格の適応の多くを防ぐのに十分であることがわかった。重要なのは、今回の負荷方法が実行可能であることと、SCI後の患者の骨格筋機能の維持を目的とする治療の基礎になりうることである。
